2023/6/1

配送料を変更しました。新料金はこちらをご覧ください。 配送について

2023/4/21

4月24日以降は領収書を同封いたしません。領収書がご入用の方は備考欄に記載をお願い致します

2021/12/28

スマートフォン用サイトを公開いたしました!
スマホからのお買い物が見やすく便利になりましたので、是非ご活用ください。

メールマガジンの登録

メールマガジン

入荷情報をいち早く!

岩崎園芸ブログ

岩崎園芸ブログ

岩崎園芸ブログ

岩崎園芸については
こちら

【特集】アツモリソウを植え替えしよう!

11月ごろ〜12月にかけて、当園ではアツモリソウの植え替えをしています。
あなたの大事に育てているアツモリソウ、植え替えしていますか?
当園のお客様でも、アツモリソウの植え替えなんてしたことがない、というお客様がいらっしゃいます。
理由を聞いてみると、「やり方がわからない」「素人が根をいじったら枯れてしまうのでは?」という意見が大多数。
しかし、植え替えないで何年も長く育てていると、株が弱って枯れてしまうこともあるんですよ。
「お庭で株がすごく増えて花がたくさん咲いた!」と喜んでいた次の年にぱったりと枯れてしまったというお話も良く耳にします。

そのまま放っておくと………!!

なんて、脅すつもりはありませんが、もししたことがまだない方は、今の時期は植え替えにちょうど良い時期ですから、思い切って植え替えしてみましょう!
コツを覚えればきっとどんどんアツモリソウの栽培が楽しくなりますよ!

今回の特集では、当園でやっているアツモリソウの植え方を一挙公開!
これを読んでアツモリソウ栽培をもっと楽しんでもらえたらうれしいです。

Q1 アツモリソウの植え替えは何故必要?

アツモリソウに限らず、鉢植えで植物を楽しむ場合には、何年かに一度、植え替えを行います。
その理由は、株が大きくなり、そのままの鉢に植えておくと根詰まりしてしまうので、大きな鉢に植え替えてさらに大きく育てるためというのが一般的で、 一般的な園芸植物を植え替えるときには、根鉢をあまり崩さずに一回り大きな鉢に植え替えをします。

一方、アツモリソウの植え替えの場合には、根鉢を崩さず一回り…というのは行いません。

古い用土はすべて取り除き、新しい用土に植え替えるやり方をします。
なぜ用土を全て落とすかというと、ラン栽培に適した用土であるクリプトモスや水苔などは有機質の用土ですので、 根の出す老廃物や、肥料の作用により用土自体が変質してしまうのが他の用土よりも早く、 変質した用土をそのまま使っていては、根の生長に悪い影響を及ぼすからです。
別の用土でも、何年も使っていると連作によるいや地が起きるので、やはり土全体を何年かに一度、取り替える必要性があるのです。
クリプトモスを使用している場合には1年に1度(当園の場合です。肥料のやり方が多めなら1年に一度、肥料が少なめなら2〜3年に1度でも良いでしょう)植え替えます。

また、アツモリソウの植え替えの理由としてもうひとつ大切なのが、根の確認です。

植物が生長するにつれいらなくなった古い根が枯れ、新しい根の発根を妨げるので、それを取り除き新しい根を発根しやすくしてやる必要があります。
アツモリソウの場合には、古いバックバルブや、古い根、枯れた根を取り除き、きれいに掃除した状態で植えなおすことで、次の新しい根が良く生長するのです。

Q2 植え替え時に大切な事は?

アツモリソウの生長に大切な根を作っていくために、妨げになる黒く腐った古い根や、バックバルブを取り除きます。
ここでしっかりと根を整理することで、新しい根を出すのを促します。
切れ味の良いハサミを使用して根の茶色い部分、折れてくたっとした部分を取り除き、白い根を残します。(図?参照)
古い根と新しい根の見分け方は、まず指で触ってみてやわらかいようでしたら、腐っていますので切り落とします。
根を切ってみて切り口が白ければOKです。(図?参照)
バックバルブも腐ってやわらかい部分は切り落とします。
ハサミはバーナーで焼いてから使うか、消毒したほうが良いでしょう。


Q3 植え替えの手順

1. まず、根を整理します。(Q2参照)


  図?は根の整理が終わった苗、図?は根の処理をして植えて1年経った根です。白い根が新しく伸びています。

2. コンポスト(クリプトモスなどの用土)、1で整理したバルブを消毒します。
  ※消毒液は、バリダシン(800〜1000倍)+ベンレート(1000倍)溶液に3時間程度漬け込みます。
  (※当園では添着剤としてダインも加えます)

3 植えつけます。
  ※植え付けのポイントは、根と根の間にコンポストを丁寧に詰め、空間ができないようにすることです。
  クリプトモスを使用する場合にはすこしずつ持ち根の間に詰めながら作業します。
  根の込み合った株にはクリプトモスSサイズを使用すると使いやすいです。(図?、?参照)


  用土の硬さはあまりギチっと詰め込みすぎず、手で押してみて弾力を感じる程度が良いでしょう。
 (水をやったらさっと抜ける程度の硬さが良い。水が溜まるようなら硬すぎです。)(図?、?参照)


Q4 アツモリソウ栽培に適した用土はどんな土?

鉢植えの場合

クリプトモス
クリプトモス、赤玉土、ベラボン、火山レキ混合用土
鹿沼土細粒、水ゴケ混合用土 など

露地植えの場合

クリプトモス、赤玉土、ベラボン、火山レキ混合用土
黒土、腐葉土混合用土
 ※これらの用土は水持ちが良いので、雨の降らない日が続くとき以外には水やりをしない位が良い。
   あまりやりすぎると腐りやすいので注意します。
火山レキ、腐葉土混合用土
 ※こちらの用土は水はけが良いのが特徴。水遣りは様子を見ながら行ってください。

Q5 冬の置き場所について

植え替えをした年の冬越しはちょっと重要です。
植え替えをしたばかりの苗はデリケートですので、厳しく凍結しないような場所で管理します。
「凍る→溶ける→凍る」の繰り返しが苗のダメージに繋がりますので、凍ったら凍ったまま冬越しできる場所が良いのです。
当園では発砲スチロール箱に並べて入れたものを重ねて、−2〜2℃位の場所で管理しています。
雪の下に置くなら、鉢を並べてその上に凍結防止用に火山レキなどを厚めに盛っておき、春になったら掘り出すのもひとつです。

あったら便利なトロ箱 、発砲スチロール鉢

アツモリソウの栽培に重要なことは、夏場の暑さをどう凌ぐかということと、用土に合った水やりをすることです。

もともとアツモリソウは山地に生え、夏場は涼しく過ごしていますので、暖地での夏の暑さは株が弱る原因になってしまいます。ですから、鉢栽培をするときには、なるべく鉢内の環境を安定した環境にしてやることが栽培のコツになります。
夏場鉢の中の温度が暑くなったり、冬場凍ったり溶けたりを繰り返したり、極端に鉢内が乾燥したり、べちゃべちゃであったりしないほうが良いのです。
水冷鉢や二重鉢を使う方もいますが、 アツモリソウの栽培用に作られた、発砲スチロール鉢も販売されていて便利です。

発砲スチロール鉢は厚みがあり、鉢内の温度が急激に上がったり下がったりするのを和らげます。
また、丸い鉢なので、やわらかい発泡スチロールに根がささることなく、根が回りやすいのが特徴です。

発砲スチロール箱(トロ箱)も同じような効果で、容量が大きいので、株の大きいものや、複数植えるのに適していて、 鉢内の水分環境も、極端に乾燥したりせず、緩やかに変化するのでアツモリソウの栽培には適しています。
発泡スチロール箱はホームセンターなどで手に入ります。
必ず水抜き用の穴を開けてから使ってください。また、何年も植えたままにしていると、やわらかい発砲スチロールの壁に 成長したアツモリソウの根がささってしまうことも(クマガイソウなどは特になりやすい)ありますのでご注意ください。

アツモリソウ用土

クリプトモス Mサイズ

杉皮から出来た用土です。通気性が良く、アツモリソウや野生ランの培養土に最適です。
サイズ表示は繊維の大きさです。Mサイズは通常アツモリソウを植えるのに使用しています。

2,953円(税抜)

詳しくはこちら

クリプトモス Sサイズ

杉皮から出来た用土です。通気性が良く、アツモリソウや野生ランの培養土に最適です。
サイズ表示は繊維の大きさで、Sサイズは繊維が細かく、アツモリソウでも根の入り組んだ個体を植える場合に重宝します。

2,953円(税抜)

詳しくはこちら
アツモリソウの鉢

発砲スチロール鉢

発砲スチロール製の鉢です。鉢には厚さがあるので、鉢内の温度の上昇や下降を和らげ、鉢内の環境を保ちます。
また、丸い鉢なので、やわらかい発砲スチロールに根がささることなく、根が回りやすいのも特徴です。アツモリソウなどのラン栽培に最適です。

934円(税抜)

詳しくはこちら
新入荷のアツモリソウご紹介

シプリペディウム・ファスキオラーツム

アツモリソウの中でも最も大きな花を咲かせる種類で、唇弁は縦長の卵形で黄緑色の花を咲かせます。
開口部に赤褐色の斑点が入ります。草丈35〜40cm程度。四川省、湖北省の固有種。標高1650〜2500mの林下に生えます。

6,000円(税抜)

詳しくはこちら

シプリペディウム・ファルゲシー

葉がウズラ葉で、花に密に毛の生える珍しいアツモリソウ。葉の紫褐色の斑点にも毛が生える。
同じような姿をしたアツモリソウの仲間に「マルガリタケウム」がありますが、ファルゲシーの方が、側花弁に白い毛が多い。
※参考写真はマルガリタケウムの写真です。

3,000円(税抜)

詳しくはこちら

シプリペディウム・バルドルフィアナム

栗茶色の丸い花を咲かせる小型種で、草丈は10cm程度です。唇弁は黄色がかり、側花弁は唇弁を包み込むように咲きます。
葉は2枚で、花茎に包葉のない変わったアツモリソウです。中国四川省、甘粛省南西部、雲南省西北部、チベット東南部に分布。

4,000円(税抜)

詳しくはこちら

シプリペディウム・ワーディ

唇弁に水玉模様のような模様の入るかわいらしいアツモリソウ。
草丈15〜20cmの小型種で、花は約2cmと小さめ。花色はクリーム色で、唇弁上部と内側に赤紫の模様が入ります。チベット南東部、雲南省西部の固有種。

5,000円(税抜)

詳しくはこちら

シプリペディウム・ファーレリー

ファスキオラーツムの小型種のような姿で、草丈は20〜25cm程度です。花には香りがあります。
唇弁は細長く縦長、クリーム色で、内側に茶褐色の縦筋があります。甘粛省南部、四川省西北部省境の固有種。標高2600〜2850mの草地に生えます。

4,000円(税抜)

詳しくはこちら

武特産ホテイアツモリソウ 花1芽葉1芽株

北海道士別の武徳地方産のホテイアツモリソウです。花が大きいのが特徴です。花色、花型には個体差があります。

10,000円(税込)

詳しくはこちら