
【特集】初夏を彩るヤマアジサイ特集
ヤマアジサイ(Hydrangea serrata)は福島県から四国・九州に分布する落葉低木で、花の咲き方は中心部に小さな花が集まって咲き、
その周りを花弁状のガクである「装飾花」が取り囲むように咲きます。同じ咲き方のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla f. nomalis)よりも花が小さく小型で、
庭植えはもちろん、鉢植えや盆栽、寄せ植えなどに向くため山野草愛好家に親しまれ、様々な銘品が生み出されています。
今回はこれからの時期活躍するヤマアジサイの楽しみ方特集です。
ヤマアジサイと、その他の小型アジサイを特集しました。
アジサイの花色はみんな土質で変わる? 〜花色の変わりにくい品種〜
一般に「アジサイ」として流通している手まり咲きのアジサイは、ガクアジサイ(Hydrangea macrophylla f. nomalis)の装飾花が手まり状に変化した品種が西洋に渡って改良され、
日本に逆輸入され、更に品種改良されて色や形が、「セイヨウアジサイ」と呼ばれています。
セイヨウアジサイは土質が酸性だと青味が強く、アルカリ性だと赤味が強く発色する性質を持つことを上手く利用して、美しい花色に調整されて鉢花として流通します。
ですが、お庭に植えると、お庭の土質によって花色が変わり、次の年には「こんな色じゃなかった…」とがっかりすることも。
ヤマアジサイは、土質に左右されず花色が固定したものが多いので(中には色の変わるものもありますが)お庭に植えてもイメージをそのままに楽しむことが出来るのも魅力で、
その代表格は「クレナイ」。白く咲き始め、咲き進むごとに真紅に変わる花色は文句なしの赤花品です。
「紅(くれない)」
「紅(クレナイ)」は、咲き始めは白花で日がたつとともに真っ赤に変化します。 土壌により色は変わりません。多少日が当たる場所で育てた方が花色が鮮やかに赤くなります。
700円(税抜)
詳しくはこちら意外に簡単!ヤマアジサイの手入れ
セイヨウアジサイは花後に剪定しないと花付が悪くなってしまったり大きくなりすぎてしまうので1〜2年に一度剪定するのが一般的ですが、
ヤマアジサイはあまり大きくならず、剪定しなくても花付きが良いため、基本的には花柄を摘むだけで剪定はしなくてもOK。
剪定は伸びてきて樹形が悪くなってきたときにする程度で良く、手間もかかりません。
剪定するときには、セイヨウアジサイと同じで、枝分かれした部分から2、3節残して剪定します。
剪定時期は、花後すぐに切るのがポイント。遅くなると花芽になった部分を切ってしまうことがあり来年の花付きが悪くなります。
寄せ植えにすると素敵 〜葉の小さい品種〜
ヤマアジサイは葉や花が小さく楚々としたタイプが多いので、寄せ植えや小鉢に植えて一点飾りにするなど、
山野草としての魅力がたくさん。
ここでは、小鉢植えに映える小型の品種を紹介します。
小さな鉢に植えたときの注意点は、夏場の水枯れしやすいためにこまめに水遣りをすることが必要です。
夏場は受け皿に水を張り、腰水にして栽培するのもおすすめです。
「深山八重紫(みやまやえむらさき)」
「深山八重紫(みやまやえむらさき)」は、ガク咲きの八重咲き花で、大輪丸弁八重咲きの装飾花と 両性花のバランスも良くきれいな品種です。京都府産。花色は青紫〜赤紫色で土質により花色は変化します。
600円(税抜)
詳しくはこちら「御殿場錦(ごてんばにしき)」
ガクアジサイとヤマアジサイの交配から生まれた鮮やかな三光斑が印象的なアジサイです。花はもちろんですがカラーリーフとしてもお楽しみいただけます。花色はpHにより青系~赤系と変化があります。
1.500円(税抜)
詳しくはこちら積雪の少ない地域におすすめ 〜寒さに強い品種〜
アジサイはもともと積雪の多い地方の植物なので、冬場雪に枝の先まですっぽり埋もれてしまう地域では問題ありませんが、
積雪の少ない寒冷地では、秋に出来た花芽が冬の寒風や「しばれ」によって傷んでしまい、春には葉しか出てこないことが良くあるので、
毎年上手に咲かせるためには「むろ」に入れて保護してやるなどの冬越し対策が必要になります。
そこで今回は、冬の間無加温のハウス(枝は雪に覆われず保護されない状態で、気温は-10度位になります)で花芽が春までもつか実験してみました。
実験に耐えぬいた比較的しばれに強い品種群はこちらです!
「九重山(くじゅうさん)」
「九重山」は葉全体に散り斑が入り、花のない時期も楽しめる品種です。花は、装飾花、両性花ともに水色でさわやか。 積雪の少ない寒冷地でも花芽がつきやすいヤマアジサイです。
600円(税抜)
詳しくはこちら「美方八重(みかたやえ)」
「美方八重」は繊細な花形が魅力的な花です。ガク咲きで装飾花が八重になります。「七段花」 に良く似ていますがこちらの方が少し花弁が丸くなります。色は薄青〜淡紫色(土質により変化します)。
600円(税抜)
詳しくはこちら「笹の舞(ささのまい)」
「笹の舞(ささのまい)」はてまり咲きのヤマアジサイで、白から徐々に淡水色に色づく品種です。 茎や葉は細く、左右に枝垂れるようにしなり、可憐な印象です。 ※土質により、薄桃に変わる場合もあります。高知県産
600円(税抜)
詳しくはこちら和・洋どちらの庭にもおすすめ 〜見栄えの良いバラエティー豊かなアジサイとカラーリーフ〜
やっぱりアジサイと言えば庭植え。 バラエティー豊かな品種をご紹介します。
「瀬戸の花嫁(せとのはなよめ)」
ガクアジサイとヤマアジサイの交配から生まれた鮮やかな三光斑が印象的なアジサイ「御殿場錦」の変異選抜品種です。葉の中心部がシルバー中斑が入る特徴的な葉が魅力のアジサイです。花はもちろんですがカラーリーフとしてもお楽しみいただけます。花色はPHにより青系〜赤系と変化があります。
1.500円(税抜)
詳しくはこちら「豊後てまり(ぶんごでまり)」
「豊後てまり(ぶんごてまり)」は、大分県産のヤマアジサイで、両性花の一部が装飾花に変化したテマリ咲きという咲き方になります。装飾花は整形花と花弁がよじれた咲き方をするものとが混ざり、変化に富んだ花姿がおもしろい。花色は土質により、桃色〜紫〜水色など変化があります。
600円(税抜)
詳しくはこちら山アジサイ 「九重山(くじゅうざん)」3寸ポット〜3.5寸苗
「九重山(クジュウサン)」は葉全体に散り斑が入り、花のない時期も楽しめる品種です。和風の庭にも洋風の庭にも合います。花は、装飾花、両性花ともに水色でさわやか。 積雪の少ない寒冷地でも花芽がつきやすいヤマアジサイです。
600円(税抜)
詳しくはこちら人気のヤマアジサイと仲間達
碧のひとみ 3寸苗
常山アジサイ「碧のひとみ」は、夏に水色の小花をたくさんつけ、秋には瑠璃色の美しい実がなるアジサイの仲間です。 常山アジサイは中国やヒマラヤに自生するアジサイの仲間で、装飾花はなく、小さな花をつけることや、秋に液果をつけることが特徴の常緑低木です。
600円(税抜)
詳しくはこちら赤花クサアジサイ
「草紫陽花(くさあじさい)」は紫陽花と言っても、 木にならないタイプで、アジサイのような装飾花と両性花を咲かせることからつけられた名です。こちらは箱根産の選抜品種です。
500円(税抜)
詳しくはこちら「仁淀八重(によどやえ)」
「仁淀八重(によどやえ)」は高知県産のヤマアジサイです。両性花は形の整った多弁咲きで、装飾花は二重咲き花色は土壌のPhにより濃青色や赤色になります。
600円(税抜)
詳しくはこちら「姫小町(ひめこまち)」
一重咲きのガクアジサイで大輪品種です。花色は土壌のPHによって左右されます。酸性土壌が強い場合は青色が強くアルカリ土壌が強い場合は赤色が強く出ます。
600円(税抜)
詳しくはこちら「爽風(そうふう)」
爽風(そうふう)はガク咲きタイプのヤマアジサイです。装飾花は綺麗な十字型でガク片は重ならず花を咲かせます。花色はhPaにより青から桃色へと幅があります。
600円(税抜)
詳しくはこちら「天の川(あまのがわ)」
ヤマアジサイ(あまのがわ)は明るい青色のガク咲きタイプのヤマアジサイです。葉には白い疎らな斑が入るのが特徴的で夏に涼しげな雰囲気を楽しめます。
600円(税抜)
詳しくはこちら「久住の花火(くじゅうのはなび)」
久住の花火(くじゅうのはなび)は八重咲き小輪タイプのガク咲タイプのヤマアジサイです。花は装飾花に対して少なくガクは花色は青から紫色への変色も楽しめます。
600円(税抜)
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