
【特集】いろいろ球根植物特集
植物に詳しくない人でも「球根」を知らない人はいないぐらい親しみ深い響きがあります。
では、球根ってどんなもの?って問われると多くの人がチューリップの球根の形をイメージするのではないでしょうか?
実は球根と一括りに言ってもいろんな形や性質の物が多くあります。
私たちの身近なところで言えばジャガイモ、タマネギ、ニンジンなど食卓で人気のカレーの材料も球根に属します。
このように球根には幾つかの種類があるので山野草に置き換えて簡単に説明させて頂きます。
当園で取り扱う主なタイプ
鱗茎(りんけい)…簡単に言えば鱗片が重なりあって個を形成するタイプ。
ユリ類、バイモ類、ラッキョウ類、カタクリ類
球茎(きゅうけい)…茎が肥大して球状になる性質をもつタイプ
キキョウ類、アヤメ類、テンナンショウ類
塊茎(かいけい)….地下茎が枝分かれし肥大し、休眠期から生育期にかけては塊茎部の様々な個所から発芽して生育をするタイプ。
チョロギ、キクイモ、アネモネ、シクラメン類
根茎(こんけい)….ステック状、水平方向に延びた地下茎、棒状に延び先端付近に芽を付けるタイプ
イチリンソウ類、ミョウガ類、ツルニンジン類、ワサビ類、エンレイソウ類、カラマツソウ類
塊根(かいこん)…根の部分が肥大するタイプ。
シャクヤク類、サンカヨウ類、アマドコロ類、サンギナリア類
【品種により異なる植え付け適期】
球根は生育のサイクルにより植え付け機が異なり、春植え、夏植え、秋植えとそれぞれ適期があります。
主だった属種を簡単にご紹介。
春先早く花を咲かせ夏場には落葉してしまうタイプは夏植え(7月~9月)
カタクリ、バイモ、エゾエンゴサク、イチリンソウ類など。
夏場に花を咲かせ秋口に落葉するタイプは秋植え(10~11月)
ユリ、キクイモ、サギソウ、キキョウ、テンナンショウ類