
【特集】ハーブ特集
ハーブは、葉や茎、花、根などに含まれる成分に薬効や香りがあり、薬用、食品、香料やスパイスとして利用できる
有用植物(一部利用する分量を間違えると有毒な植物も含まれます)の事を指し、人間の歴史と深い関わりを持っています。
古くは紀元前3000年頃のヨーロッパや紀元前5000年の中国などで植物の薬効を使った記述が残っており、
古代エジプトではミイラの保存料としての利用もなされていました。
冷蔵技術などが無かった時代に保存料としてのハーブ(コショウ、クローブ、シナモンなど)の需要は特に大きく、中世にはハーブを巡る数々の争いが起こったほど。
薬草としてのハーブは16、17世紀のイギリスで、植物療法家(ハーバリスト)によりハーブ療法として発展し、広くヨーロッパに広まりました。
日本での「西洋ハーブ」の歴史は短いですが、
薬草あるいは山菜として、身近にある有用植物を利用してきた歴史は日本最古の現存歴史書「古事記」にも登場するなど、
ずっと昔から日本人の生活の傍らにはハーブがあったようです。
今回の特集では、ヨーロッパのハーブに限定せずに、日本や北海道のアイヌの人々に利用されてきた有用植物としてのハーブを
広く特集してみました。
お庭に植えて花を見て楽しみ、香りや食用、ハーブティー等としても楽しめるハーブの魅力を再発見してみませんか?