
【特集】涼しげ・水辺の植物特集
夏の到来!ジリジリ・ムシムシの暑さの中ではお庭に出て作業するのもおっくうになってしまいがち…。
そんな時には、涼しげな水辺の植物を見てさわやかに過ごしたいですね。
「水辺の植物」とひとことで言っても、水がとっても好きな植物と、
水辺に自生するけれども、乾燥にも耐え、鉢植えで山野草のように育てられるものなどタイプが色々あります。
そこで、今回の特集では、水辺の植物をタイプごとにご紹介します。
おうちに池があるビオトープ大好きさんも、睡蓮鉢などを上手に使っている上級者さんも、
水辺の植物にトライしたいけど、難しそう…と思っている水辺の植物初心者さんも、
自分のスタイルにあった、「水辺の植物」を選んで夏のガーデニングを楽しみましょう!
水辺の植物の種類
水辺の植物は、水の深さにあわせて様々な暮らし方をしており、その特徴は大きく5種類に分けられます。
・【湿性植物】 湿原などの湿り気の多い場所に生え、根元が水に浸っている植物
・【抽水植物】 根は水底の泥の中にあり、茎か葉の一部が水上に伸びる植物
・【浮葉植物】 根は水底の泥の中にあり、葉が水面に浮かんでいる植物
・【沈水植物】 根、葉が全て水の中に沈んでいる植物
・【浮遊植物】 葉は水上・根は水面下にあり水の上に浮かんでいる植物
今回の特集では、「湿性植物」「抽水植物」の2種類の楽しみ方を紹介していきます。
涼しげ・水辺の葉っぱたち
すっと伸びた葉に清涼感があるので、涼しさを演出するのにもってこいの植物達です。
水が大好きなので、鉢ごと池に沈めて楽しむも良し、睡蓮鉢に涼しげに添えるも良し、鉢植え・腰水も良しと、
栽培はしやすいタイプです。
※シラサギカヤツリ・ミニパピルスなどは、耐寒性が弱いため、寒冷地での
栽培では、冬場は凍らないような場所での管理をおすすめします。
湿原の花たち
サギソウやサワラン(アサヒラン)などの湿原を代表するお花たちは、育ててみたい憧れの山野草のひとつです。
水は好きなタイプですが、もちろん鉢植えでの栽培が出来ます。
鉢植えの栽培のポイントは、水遣りを毎日こまめにやるか、受け皿に水を張り、腰水にすると良いでしょう。
受け皿に溜めた水は、きれいな水の方が良いので、植物が水を吸う分だけ(1〜2日で無くなる程度)水を溜め、無くなったら水を足す、の繰り返しを
するのがベスト。
水をはったプールやバケツに発砲スチロールなどの軽い素材で出来た鉢を浮かべ、その中に植物を植える「浮舟」方式もおすすめです。
湿原に生えますが、乾燥にも耐え、山野草と同じように育てられる植物
鉢植えや、庭植えで、山野草同様の栽培方法で育てられます。特に腰水にする必要はありません。
亜高山帯の湿原に生える植物
亜高山帯や寒冷地の湿原や湿った草原に自生する植物です。鉢植え・露地植えで栽培します。
乾燥にも耐えますので、山野草同様の栽培方法で育てられます。腰水の必要は特にありません。
ユニーク・湿原の食虫植物
食虫植物はユニークな生態が人気の植物。虫を採る姿は好みが分かれるところですが、案外お花は可愛かったりします。
鉢植えで栽培する場合は、毎日水遣りするか腰水が向いています。
栽培する際には、虫を採らなくてもちゃんと成長しますので、無理に虫を与える必要はありません。
食べられる・水辺の植物
植えて・食べて楽しめるので、一石二鳥のお役立ち植物です。どれも水を好みますので、 こまめにやるのがポイント。